1999年3月6日土曜日。快晴である。　
　ヒラタクワガタの♀を求めて神戸の西の方に独りで採集に行く。いつものパートナー拓ちゃんは幼稚園である。２ヶ月前♂の新成虫を3匹、♀を1匹採集したが、♀を星にしてしまったので今回の採集を独りで断行した。と言っても、毎週どっかに行っているのではあるが！

　新成虫は採集出来なかったが、ヒラタの幼虫を6頭採集出来た。最大は7ｇである。その他コクワの新成虫2匹。幼虫４頭採集した。コクワの新成虫は37mmと36mmで中型である。標本にするには小さいし、しばらく低温で飼育することにする。

　ふと、私を呼ぶ声が聞こえたので振り返る。ここは、丘の中腹で上から誰かが呼んだ様な気がしたのである。いるわけないのだが！目を下に向けると一本の朽ちた松の木があった！
　頭を何かがよぎる！(私は吉田さんではありません！)すかさずシャッター！（写真上）

　いる！早速スコップで掘りだす。地上部にいないことはわかっている。ちょっと広めに掘り、地中の木を出す。割る。やっぱりいた！♂である。すかさずシャッター！（写真中）。この子が私を呼んだのかな？？？

　幼虫も出てきた。すかさずシャッター！（写真下）。この場所の幼虫は他の幼虫との居住間隔が広く、１頭１頭が大きい！これは期待出来そうである？

　結局、♂の成虫2匹(19mm,18mm)、幼虫4頭(全て終齢)を採集した。

　ネブトにとってこの木はまだ朽ち足らないと思うので、土中に木片を全部埋める！また来年入るだろう！良く探すと他にも良さそうな木が何本か有る。きっといると思うが我慢して！ここは、私の極秘ポイントにしておこう。そして、来年また来ることにしよう！

　おしまい！