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・ネブトクワガタ予備知識！

ネブトクワガタは北海道を除く日本全国に分布しています．特に，南西諸島に分布する個体は島々固有の特徴が有り，本土のネブトクワガタとは別の亜種に分類されています． 　例：オガサワラネブトクワガタ，ハチジョウネブトクワガタ，トカラネブトクワガタ，アマミネブトクワガタ，オキノエラブネブトクワガタ，オキナワネブトクワガタ，ヤエヤマネブトクワガタ 　成虫はクヌギ，モミなどの樹液を好みます．南西諸島では，カシ，シイの樹液に集まるそうです． 　幼虫は松や常緑広葉樹の土化した朽ち木を好みます． （以上　図鑑からの抜粋です．）

・幼虫の採集！

幼虫の好まない朽ち木 　幼虫は松の朽ち木にいます．ではどのような朽ち木にいるのでしょう？ 下の写真の松の倒木を見て下さい．赤茶になって土化した部分，木のフレークが切り株の下にたまった部分，木の繊維がじくじくしている部分などなどですが幼虫君はいません． 幼虫の好む朽ち木（採集した木） 　幼虫はかなり朽ちた松の枯れ木にいます．下の写真は拓ちゃんが幼虫を発見した木です．樹皮がはがれ真っ白く乾燥した巨大な倒木です．数年前に誰かが切った木と思われます．幼虫のいた部分は右の写真に示した部分で表面の乾燥部分をはがしたところ，赤土（水分は多目）のようになっており，その部分に10頭ほどいました．そしてこの木の赤土化した部分以外は朽ちてはいましたがいませんでした．またここにいた幼虫のお尻は赤茶色をしていました． 　次に示す木はからからに枯れていて一見すると何の木か解りませんが，周りに残った木の皮から松の木とわかります．このような何処までが木の朽ちた部分で，何処からが土なのかわからないような枯れ木から50頭以上の幼虫が採集出来ました．朽ちた部分は黒に近く，縦に延びた木の芯の間に詰まっていました．また，ここにいた幼虫のお尻は黒く，吉田さんの本に載っている幼虫の写真そっくりです． 　今までネブトクワガタが採集出来た木（５本）はどれも松で表面の皮ははげていました．これは，古い朽ち木ほどネブトクワガタが好むことを示していると思います．

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